歯石とは、歯に残った食べ物から口内に棲む常在菌が糖を吸い出し、粘着質の層である「プラーク」を形成して、さらに唾液に含まれるカルシウムと結合して石灰化したものです。
放置すれば、口臭の元となるばかりか歯周病や虫歯の原因ともなります。
厄介なことに、歯石は私たち一般人では取り除くことができません。

石灰化する前の段階、プラーク(歯垢とも呼ばれます)の時点であれば毎日の歯磨きで取り除くことは可能です。
しかし、文字通り石と化した歯石はブラッシングで除去するのは不可能です。
これらを取り除くためには、歯医者で歯垢を除去してもらう必要があります。

スケーラーという器具で歯石は取り除ける

スケーラー

定期的に歯科検診を受けていれば、スケーラーという専用器具を用いて除去するだけで済みます。
歯ぐきに近い部位や、歯間に形成されることが多く、石灰化して間もないため比較的柔らかく黄色がかった歯石を取り除く場合に適している施術です。
普段からきちんとブラッシングに取り組んでいて、定期的に歯の検診に訪れている方であれば、一度の処置でほとんど除去できます。
保険適用の処置であれば1回1000円前後で可能です。

スケーラーを購入してご自身でクリーニングに挑戦したい方もいるかもしれません。
しかし、スケーラーの取り扱いは非常に難しく、上手く除去できないばかりか歯や歯ぐきを傷つけてしまう原因になるため、やめておいた方が良いでしょう。
専用の器具を取り扱い、除去の腕に長けているプロフェッショナルな歯医者に任せた方が安心です。

歯医者に任せるにしても腕の良い人に任せなければ、汚れ残りやすぐにクリーニングが必要になってしまいます。
もしプロフェッショナルな歯医者に頼みたいのであれば、東京都江東区に行くと良いでしょう。
江東区には技術力のある歯医者がいることで知られています。
人工が多いこの街で数多くの患者の口内をクリーニングしてきた熟練の技を体感してみましょう。

歯石の再発予防措置

歯医者で行ってもらう理由のひとつに、除去した後の歯に今後歯石がつきにくくする処置を行ってもらう必要がある点も見逃せません。
スケーラーなど専用器具で削ったり、日々のブラッシングなどで傷ついた歯の表面の傷をそのままにしておくと、そこから汚れや細菌が入り込んで、再び歯垢や歯石を付着させる原因となるからです。
歯石クリーニング後に、専用の薬剤を使用して歯の表面を平らに整えるといった予防処置、再発防止処置を受ける必要があるのも、歯医者に任せるべき理由のひとつです。

スケーラーを用いたスケーリングは、初期段階の石灰化が進行していない時に施されます。
歯石の石灰化が進んで黒ずみ、硬くこびりついている場合はスケーリングを複数回行う必要があります。
3~6回にわたって行うスケーリングのことをルートプレーニングと呼びます。
ルートプレーニングの場合、保険適用であれば1本200円前後で可能です。

さらに悪化して、歯根の奥に歯石がこびりつき、歯周病へと発展している場合は「フラップ手術」を施す必要があります。
部分麻酔をして歯ぐきを切開し、歯周ポケットの奥にある歯石を完全に取り除く手術です。

このように、自身で取り除くことが困難である点、発展すれば切開手術も必要である点が歯医者でなければならない理由です。
また、歯石の進行度の診断や予防処置が可能な点も重要です。

歯石の放置は歯周病へのカウントダウン

歯磨きをする男性

歯垢が石灰化した歯石は、それ自体が直接歯や歯ぐきを攻撃することはありません。
しかし、歯石が付着したまま放置すると虫歯や口臭、そして歯周病を引き起こす原因となりえます。

歯石の初期段階は、歯垢が硬化し始めている段階であるため、まだ柔らかく黄なりの色をしています。
クリーニングすることなくそのまま放置すれば、徐々に白く硬く変化していきます。
この段階の白い歯石は、歯ぐきの上に存在して目に見える範囲であるため、「歯肉縁上歯石」と呼びます。
歯医者で除去が容易なのはこの白色の段階までです。

さらに放置すると白色から黒色へと変化し、事態も悪化していきます。
黒色へと変わる理由は、歯垢に血液が混じることにあります。
この黒い色の成分の正体は血液中の赤血球で、出血することが多い歯周病持ちの方に多く発生しやすいです。
歯ぐきから血が出る場合、その原因の90%が歯周病であるため、黒く変色している段階で既に歯周病に罹患していると思った方が良いでしょう。

黒い歯石自体は、歯ぐきの出血が起こりやすい歯と歯ぐきの溝、つまり歯周ポケット内に発生します。
目で確認することができる白色の状態を「歯肉縁上歯石」と呼ぶに対して、歯周ポケット内にあるため目で確認することができない、歯ぐきの中にできる黒色の状態を「歯肉縁下歯石」と呼びます。
白色のものよりも時間をかけてゆっくり形成されるため気付きにくく、また目で確認することも困難であるため発見が遅れます。
その上、時間をかけている分密度が高く、歯に頑固にこびりついているため白い状態よりも除去が難しくなります。

口臭も問題

歯石は、白い状態よりも黒い状態の方がはるかに口臭がきつくなるケースが多いとされています。
歯周ポケットに歯石が溜まることにより、その表面にもどんどん歯垢が上乗せする形で付着していきます。
そこからさらに細菌が繁殖を繰り返し、悪臭を放つメチルメルカプタンが歯周病菌によって大量に発生させてしまいます。
反対に言えば、どうしても治らない強い口臭が気になる場合、黒い歯石が元となる歯周病に疑いの目を向けることも大切です。

早期治療が重要

このように、歯石を放置すれば白い状態から黒い状態へと変わります。
すなわち、その時点で歯周病に罹患しているということです。
この段階になれば、歯を支える骨が歯周病菌によって溶かされて、歯がぐらつき最終的に歯を失う羽目になります。
黒い歯石となっている時点で、歯茎からの出血が多い歯周病にかかっている状態であるため、早急に歯医者に訪れて治療を開始する必要があります。