部分入れ歯は、食事中などに誤飲事故に気をつける必要があります。
総入れ歯は体積が大きいため、誤って飲み込んでしまう心配は少ないです。
しかし、部分入れ歯は比較的小さいので、食事中などに誤って飲み込んでしまう事故が度々報告されています。

誤飲事故が最も起こりやすいのは食事中です。
何かの拍子で部分入れ歯が外れてしまい、食べたものと一緒に飲み込んでしまうのが典型な例です。
また、樹脂製の部分入れ歯は堅い食べ物を噛んだときに衝撃で割れたり、欠けたりすることがあります。
この割れたり欠けたりした部分入れ歯を飲み込むケースも多いので要注意です。

食事中の誤飲事故を防ぐには、常日頃から歯科医院で部分入れ歯の調整とヒビ割れのチェックをしておきましょう。
固定用のバネが緩すぎると食事中に簡単に外れてしまいます。
そして、部分入れ歯の素材である樹脂は強い力が加わると割れてしまいますが、割れる前に細かいヒビ割れが見られることもあります。
歯科医院で異常が見られないかを定期的にチェックしてもらうとよいでしょう。

お酒を飲んでいるときも誤飲事故のリスクが高くなっています。
アルコールを飲んでいると普段よりも注意力が散漫になり、入れ歯が外れたり割れたりしても気づきにくくなるためです。
お酒が好きな高齢者のいる家庭は、飲酒中にむせたり、喉に異物がつまっている様子がないかを注意深く見守る必要があります。

食事や飲酒中以外では、服薬中の誤飲にも気をつける必要があります。
高齢者は何らかの持病があること多いため、食後に必ず病院から処方された薬を飲むことも珍しくありません。
このときに誤飲事故がよく発生しています。
食事中は食べた物を噛んでから飲み込むので、飲み込む前に気付くこともありますが、薬は水と一緒に飲み込むので気付いたときにはすでに手遅れというパターンです。
面倒でも、薬を飲む前に入れ歯を外す習慣をつけましょう。

就寝中にもまた、誤飲事故が発生しています。
就寝中に飲み込むと、入れ歯が喉に詰まって呼吸困難を起こす危険があり、場合によっては死亡するリスクもあります。
これを防止するには、就寝中に入れ歯をつけっぱなしにしないことが大切です。
毎晩、寝る前に外して洗浄剤で洗うようにすると除菌もできるので口臭予防にもつながります。
また、就寝中もずっとつけっぱなしにしておくと、歯茎にも負担がかかるので危険です。
寝ているときに無意識に噛み締めてしまい、歯茎に炎症がおこることもあります。
できるだけ寝る前に外すようにしましょう。